転職して1年経ちました

私が前職である食品メーカーを退職し、ちいさなシステム会社に転職してから1年経ちました。

 

今思うことを書き起こしてみました。

 

 

 暮らしの変化

 仕事とプライベートには大きな変化がありました。振り返ってみます。

1.仕事の充実度

<before>

前職は購買部だったこともあり、基本業務は下記のとおりでした。

・原料の発注、仕入

・納期の調整

・購買価格の交渉

・原料品質規格書の管理(業界ではお馴染み、メルクリウス)

 

この中で私が最も精を出していたのはこのような業務でした。

・発注書のデータベース化

・発注書を紙ベースからPDFに変更、フォルダ分けしてNASに保管するように

・メルクリウスから、最適な書式でデータ出力するためのカスタマイズ

・一部、業務のRPA化

 

つまるところ、購買部なのに情報システム部的な仕事にやり甲斐を見出していたのですが、そのような業務に割ける時間は全体の1~2割程度でフラストレーションが溜まっていました。

 

<after>

今の会社がシステム会社でFileMaker専門の部署であるため、業務の9割がFileMakerに関わる仕事です。

そのため、仕事時間のほとんどを大好きな業務にあてることができます。

これが自分が予想していたよりも、人生の満足度に与える影響度が大きかったです。

FileMakerを扱っている時間は、幸福な気持ちで満たされています。

 

2.プライベートの充実度

もともと前職でもフルタイムで勤務しておりましたが、転職してから労働時間は確実に増えました。土日、夜中も仕事をしていることが多くなりました。

特に3~6月は案件が立て込み、常に仕事の事を考えていました。

ご飯を食べながら、お風呂に入りながら考えることも多く、ついつい遠い目をしてしまっていたようで、家族から「また仕事のこと考えているんでしょ!」とたびたび指摘されていました。

仕事とプライベートを切り替えるのが苦手な性分と、FileMaker関連業務の責任をすべて引き受ける立場であるということが大きく影響したのだと思われます。

よってプライベートの充実度は、時間に比例して低くなったと言えます。

 

子供は5歳と4歳に、自身は37歳になる年であります。

キッズの成長にもっとコミットすべきなのでは?という思いもあり、今年度はもっと改善する必要があるとの認識です。

 

FileMaker業界

FileMaker業界の様々な仕組みに支えられてきました。

1.勉強会への参加

FileMakerには様々な勉強会があります。

今はコロナ禍のためオンラインがほとんどとなりましたが、オフラインのものもいくつかありました。

 

一部、参加させてもらった勉強会をご紹介します。

 

1.FileMakerもくもく会

オフラインの勉強会。

こちらでは様々な出会いがありました。

データモデリングについて真剣に取り組むきっかけをもらったり、デイサービス経営者の方に超絶システムを見せてもらったりと、振り返ったら、「あのときがターニングポイントだったな~」と思える機会をいくつもいただきました。

fm-mkmk.connpass.com

 

2.ミンキー

週イチと、高い頻度で開催されているイベント。

質問を持ち寄ったら、参加者の皆さんが解決を手伝ってくれます。

個人的に、FileMakerでこんなことできるんだ!や、プロはこの設定をこうしてるんだ!など、気付きのグラデーションの幅がとても大きいです。

いつもワイワイ活気に溢れていて、私のようにたまーに行く人でも歓迎してもらえて温かい場所です。

minkey.peatix.com

 

3.FM Tokyo

2ヶ月に1度開催されているイベント。

基本的にメインスピーカーさんが発表をされるのですが、その内容のジャンルが毎回

違っており、いつも楽しみにしています。

2021/6/19には、介護というくくりで私も呼んでいただき、LIFE×FileMakerという内容で、ささやかな発表をいたしました。

web.fmtokyo.jp

 

4.FileMakerルーキーズ会 

月1回、オンラインとオフラインで開催されているイベント。

「日本一ハードルの低いFileMaker勉強会」という名目で開催されています。

何を質問しても、快く答えていただけます。

私も1度参加させてもらいましたが、参加者さんとランチをご一緒し、楽しいひとときでした。

fm-rookies.connpass.com

 

2.イベントの開催

2021年2月より、デイサービスのシステム開発者4名でイベントの開催をはじめました。

イベント開催は初めてでしたが、皆さんに支えてもらい、今までに6回も開催することができました。

平日AMに2時間メインイベントを開催、13時よりプチ打ち上げをするという構成です。

 

とにかく、介護×FileMakerに関わることであればなんでも有りで、本気データモデリング講座、使う人が幸せになるUI設計提案、FM×Notion連携方法などの介護関連のトピックが今まで取り上げられてきました。

また、ここどうする?みたいなこそこそ話も有りで、ここでつながった方に教えてもらったこともたくさんあります。

「介護」という枠で繋がれている縁で仲間が増えたという安心感や連帯感が得られたのが一番の財産です。

 

kaigo-to-it.peatix.com

3.コンテストへの参加

FM-1グランプリというイベントに作品を応募し、予選通過しました。

通過したのは14作品のうち2作品とのことです。

 

今まで自分の制作物を人様に見ていただく機会がなく、いつもこれでいいのか不安に思っていました。

今回、かなりしっかりレビューもしていただき、少し自信もつきましたがそれ以上にほっとしました。

あまり機能を盛り込むことが出来なかったので本選通過は厳しそうです。

改良して再応募するか、まったく違うものを応募するか、もう少し考えたいと思います。

www.fm-1gp.com

 

www.fm-1gp.com

4.ハイブリット開発の開始

2020年11月より月一でコンサルの方に入っていただき、ご相談する機会を得ることができました。

今まで詰まる箇所があった場合は、ググったり掲示板で質問したりでしたが、なかなか開発内容全貌をご相談することはできず局所的な質問にとどまっていました。

もちろん回答者の方々はその局所的な質問に対し完璧な回答をしてくださるのですが、そもそも全体的にこれでいいのか悩む日々でした。

 コンサルの方にすべてを明かし相談することで、全体的な方向性を定める事ができました。かつ長年の経験の中から導き出された正解を教えていただくことができるので、開発時間がかなり短縮できました。

 また、いざというときに頼れる存在がいるという安心感がかなり私たちを助けてくれています。

 

5.女性開発者との出会い

勉強会参加やイベント開催を通し、様々な女性開発者と出会うことが出来ました。

勝手にロールモデルにして、憧れて目指しています。

 

今後の課題

1.仕事

大きな課題は2点。

1点目はアウトプット力。

スクリプトの完成度や汎用性にとらわれるがあまり、アウトプットする速度が遅いのが課題です。

 

2点目は情報整理力。

私含め2名のチームで開発をいます。

私の頭の中には出来上がっている手順だが、それをチームメンバーに伝える力が弱いことが課題です。

開発の手順や工程をフォーマット化することが必要だとも感じています。

2.プライベート

一日中椅子に座っているので体がカチカチ・・・意識的に体を動かす機会をもっと作らねば。

 

開発者として、目指す方向性

1.もっとDRYに

介護以外のシステムを作る機会が増えてきたので、どんなシステムでも使い回せる、DRYなスクリプトの研究はもっとやっていきたいです。

2.よりよいUIに

どんな世代でも使い勝手の良いUIをどう作っていけるかをもっともっと考えていきたいです。

いかにして学習コストの低いUIを作ることができるだろうか?の模索の過程については、何冊か本も読んで思うこともあるので、後日ブログにしたいとも思っています。

3.API連携

ほとんどやっていないので、今後取り組みたいところです。

 

転職して1年という節目で自分を振り返る良い機会でした。

お読みいただきありがとうございました。